ひとつの月の下で
このフェスティブ シーズンは、アマンと頭上の星々が、大切な場所へと向かう旅路を導きます。

森の庭に、茶室「仙窟(せんくつ)」が誕生しました。
茶道裏千家十六代家元・坐忘斎千宗室宗匠より命名を賜った茶室は、苔むした巨石の石畳の奥、敷地内でもひときわ静かな場所に佇んでいます。 数寄屋の美と自然が織りなす別世界のような隠れ家で、一椀の茶が幽玄の世界へと誘います。


日本の伝統文化である茶の湯は、おもてなしの心を映し出す芸術的な営みです。季節を告げる床の草花、釜から立ちのぼる湯気、畳に漂うい草の香り、障子越しに揺れるやわらかな光と影。すべての調和のなかで敬意と静謐が息づく、茶の湯の世界をご堪能ください。
北山杉や鷹峯の土を用いた土壁など、厳選された素材を用いて造られた茶室は、日本の美意識を讃える空間です。裏千家の茶室を手掛ける仙アートスタヂオが設計し、数寄屋建築の名匠・中村外二工務店が施工した茶室は、光と影、風のそよぎさえ美の一部として映す、日本の建築美を今に伝えます。
伝統的な畳敷きの小間では、茶人による本格的なお点前で茶の湯をご堪能いただけます。椅子式の立礼席では、茶の湯をはじめ、日本の文化や伝統、季節の美に触れるエクスペリエンスもお楽しみいただけます。

深池のほとり、豊かな緑に囲まれた椅子席の立礼茶室は、伝統を継承しつつ、アマン京都の建築と調和するデザインです。壁一面の窓からは露地庭と深池を望み、風と光をやわらかく招き入れる開放的な空間で、茶の湯をはじめ、和菓子づくりや日本画家とのセッションなどの文化に浸る空間としてもお楽しみいただけます。
立礼席では、毎日午後2時から午後4時まで、季節のお菓子とともにお抹茶をご用意しております。ご希望に応じて、ご自身でお抹茶を点てる体験もお楽しみいただけます。*ご宿泊のお客さま限定


卓越した技の粋が注がれ、極限まで無駄を削ぎ落とした四畳桝床の小間。にじり口の先に広がるのは、わずかな空間に狭さという概念を超えた “小宇宙”と称される、静謐で深遠な世界。
季節を告げる床の間の掛物や草花、香の薫り、釜の湯の音、繊細な美しさが宿る工芸品が、訪れる人すべてに一期一会の趣を語ります。
茶人による本格的な茶の湯で、幽玄の世界へと誘うマインドフルなひとときをご堪能いただけます。